来年にはNISAを子どもに説明する必要がある
2027年から「こどもNISA」が始まる予定です。
制度自体は親にとっても子どもにとっても喜ばしいものですが、子どもにNISAをどう説明したら伝わるのか、なかなか悩ましいお題です。
世間のニュースをどこまで見ているか分かりませんが、子どもから「NISAってなに?」と聞かれるのはあまり想像できないです。
ただし、恐らく子ども名義の証券口座でNISA口座は開かれるはずですので、名義人である子どもにはどこかで「NISAとは?」を説明する必要がありそうです。
NISAのメリットは話したい。でも制度の細かい説明はまだ早い気もする。
そんなとき、家庭ではどこまで言えばいいのか難しいと思います。
「税」をどのくらい知っているか、の線引はあると思いますが、わが家では「税金がかからない入れもの」 という例えから入ろうと考えています。
この記事では、NISAの仕組みそのものをくわしく解説するのではなく、 子どもに家庭の言葉でどうかみくだくか にしぼって考えます。
まずは「ふつうは少し取られることがある」とだけ伝える
子どもにNISAを説明するとき、いきなり「非課税だよ」と言っても、たいていはピンときません。なので、順番としてはまず、
- ふつうは、お金が増えたときに少し税金がかかることがある(税の事前知識はある前提)
- NISAは、その税金がかからないようにした仕組み
このくらいにしておくと、入口として十分です。
たとえば、子どもが「なんでNISAっていいの?」と聞いたら、こんなふうに返せます。
「ふつうのお金の置き方だと、増えた分に少し税金がかかるよ。でもNISAはその税金がかからない箱みたいなものなんだ」
NISA=オトク!は間違いではないのですが、何がオトクかを伝えるのが難しいポイントです。
確かに税金のルールは有利ですが、中に入れたお金が増えるか減るかは別の話。
この点は、最初から一緒に伝えたほうが誤解が少なくなります。
「入れもの」のたとえで考えると、かなり整理しやすい
NISAを子ども向けに言い換えるなら、私は「箱」や「入れもの」のたとえが使いやすいと思っています。
ふつうの箱とNISAの箱の違い
| 箱の種類 | ルール |
|---|---|
| ふつうの箱 | 中のお金が増えたとき、あとで少し税金がかかることがある |
| NISAの箱 | 中のお金が増えても、税金がかからない |
つまり、NISAは「お金が増える魔法の箱」ではなく、税金のルールがちがう箱 です。
子どもには、もう少しやさしくこう言い換えられます。
「同じお金でも、どの箱に入れるかでルールが変わるんだよ」
「NISAは、増えた分に税金をかけないようにしてある入れものなんだ」
この言い方だと、NISAを「すごい裏ワザ」みたいに感じにくいのもいいところです。
制度の話を家庭で整理するときは、派手さよりも、何が違うのかを短く言えること のほうが大事だと思います。
NISAを子どもに伝えるときは、次の3つを押さえると整理しやすいです。
・ふつうは増えた分に少し税金がかかることがある
・NISAはその税金がかからない
・でも、お金が増えるかどうかは別の話
子どもへの会話は短くて十分
実際の家庭では、長い説明より、何かのついでに一言二言で触れるほうが自然です。
たとえば、親がスマホで家計や資産の画面を見ているときに、子どもが横から聞いてきた場面。
「それなに?」
「NISAっていう、税金がかからない入れものにお金を入れてるところだよ」
「入れもの?」
「うん。お金を置く場所みたいなもの。ふつうは増えた分に少し税金がかかることがあるけど、NISAはそこがちがうんだ」
このくらいの会話なら、子どもにも親にも負担が少ないです。 ポイントは、一度で完璧にわからせようとしないこと だと思います。
家庭のお金教育全般に言えることですが、結局は短い会話の積み重ねです。長く説明するより、同じ言葉を少しずつ繰り返すほうが、子どもには入りやすいことが多いですよね。
税の予備知識は必須
わが家では、長女は多少消費税の感覚があります。その他にも「所得税」という言葉は知らないですが、「お金をもらうとお金が取られる」(言い方はもう少し易しいです。。)という理解もあります。
投資をするとお金が増える可能性があることも理解できるようになりました。
少なくともNISAの説明をするならこのくらいの予備知識はないと、なかなか伝わりにくいかもしれません。小学校3~4年生以降でしょうか。
もちろん、すぐに理解は難しいと思います。子どもは一度で覚えるというより、何度か聞いてなんとなくつながっていくことが多いからです。
一方で、今年6歳の次女には、NISAの説明は無理だと感じています。まだ「お金は使うと減る」「欲しいものはすぐには買えないこともある」といった基本感覚を育てるほうが先だと思います。 スーパーでお菓子を選ぶときや、ガチャガチャを前にして「今日はやめておく」「また今度にする」と考える経験のほうが、今はずっと大切です。
兄弟姉妹で同じ話をしたくなることはありますが、 届く深さが違うなら、話す深さも変える。 それも家庭でのお金教育の大事なところだと感じています。
「非課税」という言葉だけで終わらせない
大人はつい、「NISAは非課税だからお得」と言いたくなります。 もちろんそれは間違いではないのですが、子ども向けには少し早いことがあります。
なので、家庭では次の順番がわかりやすいと思います。
1. NISAは税金がかからない入れもの
2. でも中に入れたお金が増えるかどうかは別
3. NISA=儲け、といった話ではない
NISAは便利な仕組みですが、魔法ではありません。
そしてNISAは恐らく子どもたちが今後の人生でも使い続けていく制度になるはずです。
その観点でも、NISAの最初の説明は結構重要なのだと思います。
「非課税だからお得」という言い方だけで終えると、NISAを“必ず増える仕組み”と誤解しやすくなります。 子どもには、税金の話と増える・減る話は別だと伝えるのが大切です。
家で使いやすい一言にするとこうなる
NISAを子どもに聞かれたとき、親がすぐ言える言い方を持っておくと楽です。たとえば、こんな感じです。
「NISAは、増えたお金に税金がかからない入れものだよ」
「ふつうの入れものと、税金のルールがちがうんだ」
「でも、お金が増えるかどうかはまた別の話だよ」
このくらい短ければ、家庭の会話に入れやすいはずです。
大事なのは、完璧な説明を目指すことではなく、 親が自分の言葉で短く言える状態にしておくこと だと思います。そのほうが、子どもが後から何度でも聞き直しやすいからです。
まとめ
NISAを子どもに説明するときは、制度の細部から入るより、 「税金がかからない入れもの」 というたとえで整理するのがわかりやすいです。
- ふつうは増えた分に少し税金がかかることがある
- NISAはその税金がかからない
- でも中のお金が増えるかどうかは別問題
- だから「必ず増える仕組み」とは言わない
家庭での説明は、長く正確に話すことより、短く何度も触れられることのほうが大切です。 NISAの話も、まずは一言で言い換えられれば十分。
「NISAは、増えたお金に税金がかからない入れものだよ」
この一言から始めるだけでも、子どもとのお金の会話はしやすくなると思います。

