すぐ使ってしまう子に、先取りで残す習慣をどう作る?使う前に決めると失敗しにくい

すぐ使ってしまう子に、先取りで残す習慣をどう作る?使う前に決めると失敗しにくい お金の教育

使い切る前に、先に分ける

子どもがお金をもらうと、その場の気分でぱっと使ってしまうことがあります。 わが家の長女も、気を抜くと「今ほしい」が先に立ちやすいタイプです。

ここで大事だと感じているのは、使ったあとに反省することより、使う前に先取りで残す分を決めることです。 「余ったら残す」ではなく、「先に残して、残りで使う」。 この順番に変えるだけで、失敗しにくさはかなり変わります。

お金の失敗は、全部をなくしてしまうことだけではありません。 少しずつ使っているうちに、気づいたら何も残らない。 この“じわじわ消える”失敗を減らすには、最初の1回目で止める仕組みがあると強いです。

ポイント
先取りで残す習慣は、「我慢を増やす」のではなく、気分に流されにくい流れを先につくる工夫です。

なぜ「あとで残す」はうまくいきにくいのか

子どもはもちろん、大人でも「あとで貯めよう」は崩れやすいです。 手元にあると、使いたい気持ちが勝ちやすいからです。

たとえば、こんな流れです。

  • お金をもらう
  • ちょっと欲しいものが目に入る
  • 「これくらいならいいか」と使う
  • そのあとで残そうと思った分までなくなる

この流れは、1回1回は小さく見えても、積み重なると大きいです。 だからこそ、先に残すのは「我慢を増やす」より、気分に流されにくい流れを先につくるための工夫だと思っています。

子どもにとっても、残すかどうかを毎回その場で考えるのは意外と大変です。 考える回数を減らして、最初に決めてしまうほうが、むしろラクなことがあります。

わが家なら、先に残す金額を見える形にする

実際にやるなら、頭の中だけで決めるより、見える形にしたほうが続けやすいです。 わが家でやるなら、たとえばこんな感じです。

1. 受け取ったら、まず残す分を取り分ける

最初に「これは残す」と決めます。 残す額は大きくなくてもよくて、たとえば100円でも十分です。

大事なのは金額の大きさより、先に分ける経験を積むことです。

2. 残したあとで、使っていい分を見る

残す分を別にしたら、残りを使う。 この順番にすると、「全部使っていいわけじゃない」と自然に覚えやすくなります。

3. 使う前に、何に使うかを短く確認する

「今日はこれに使う」と一度言葉にすると、勢いだけで決めにくくなります。 長く話す必要はありません。 ひとこと確認するだけでも十分です。

たとえば、

  • 「これは残す分ね」
  • 「残ったお金で何に使う?」
  • 「今日は使う分だけ持っていこうか」

こういう短い言い方のほうが、子どもには入りやすいです。

長女には“自分で確認する”、次女には“短く見せる”

家庭で同じ声かけをしても、年齢によって合う形は少し違います。

長女はすでにお小遣いをもらっていて、使った日付・用途・金額をメモして振り返る習慣があります。 なので、長女には「残す分を先に決める」「今日は何を残した?」のように、自分で確認させるほうが合っています。

一方で、5歳の次女には細かい管理はまだ早いです。 次女には、

  • これは使う
  • これはとっておく
  • 今日は全部使わない

くらいの短い言葉で十分だと思っています。

幼い子に長い説明をしても、あまり残りません。 それより、親が毎回同じ順番で見せるほうが伝わりやすいです。

先取りで残すと、失敗が「全部なくなる」から「少しで止まる」に変わる

この習慣のいちばんのよさは、失敗をゼロにすることではなく、失敗の大きさを小さくできることです。

全部を勢いで使ってしまうと、「またなくなった」で終わりがちです。 でも、最初に残す分を決めておけば、少なくとも“全部消える”ことは防ぎやすくなります。

先取りで残す習慣のメリット

メリット内容
衝動で全部使いにくい先に残す分が決まっているため、勢いで使い切りにくい
残す感覚が身につきやすい毎回の小さな経験が習慣になりやすい
使える範囲が見えやすい残りの金額がはっきりする
親子で振り返りやすい先に残せたかどうかを確認しやすい

気をつけたい点

  • 細かすぎるルールは続きにくい
  • 親が毎回きつく言うと、お金の話自体を嫌がりやすい
  • 1回できなくても、すぐやり直せばいい

ここはかなり大事で、完璧さより続けやすさのほうが強いです。 わが家でも、毎回うまくいく前提ではなく、「できた日があればよし」くらいで考えたほうが続きそうです。

注意点
ルールを細かくしすぎたり、失敗した日に長く説教したりすると、子どもがお金の話自体を嫌がりやすくなります。

「我慢しなさい」より「先に残そうか」

子どもに「ちゃんと我慢して」と言うのは簡単ですが、それだけだと続きません。 我慢は気合いでできても、気分が乗ったときには崩れやすいからです。

それより、親のほうが毎回同じ流れをつくるほうが、子どもは迷いにくいです。

たとえば、こんな声かけです。

  • 「先に残す分を決めようか」
  • 「全部使う前に、少し残しておこう」
  • 「今日は使う分を決めてから考えよう」

こういう言い方なら、説教っぽくなりません。 「ダメ」と止めるより、順番を整える感じです。

わが家の場合、長女のように使い切りやすい子には、使う前の1分が特に大事だと思っています。 ここで一度止まれるかどうかで、そのあとの流れがかなり変わります。

家庭で使いやすいのは「お金が入った日のワンアクション」

先取りで残す習慣は、毎日あれこれ管理するよりも、お金が入った日に1回だけ整えるほうが続けやすいです。 長女のようにお小遣いをもらった日や、お年玉を受け取ったとき、家族で出かけた先で「今日は何に使うか」を考えるときがちょうどいいタイミングです。

たとえば、わが家ならこんな場面です。

  • お小遣いを渡したあと、すぐに全部を使わず少し残す
  • お年玉をもらったら、その場で使う分と取っておく分を分ける
  • スーパーやコンビニでお菓子を選ぶときに、「今日はここまで」と決める
  • ガチャガチャを見つけたときに、「今回は回す? 次にする?」と考える

こうした場面は、日本の家庭でもかなり自然です。 逆に、子どもが園や学校の中で日常的にお金を使う前提にすると、少し不自然になります。 だからこそ、家の外や買い物の場面で、使う前に区切るのがわかりやすいと思います。

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親がやりすぎないことも大事

この習慣は便利ですが、親がきっちり管理しすぎると重くなります。 お金の教育は、細かすぎると子どもが面倒に感じやすいです。

たとえば、

  • 毎回金額を細かく詰めすぎる
  • 使う前に何度も確認して疲れさせる
  • 失敗した日に長く説教する

こうなると、子どもは「お金の話=いやな話」と感じやすくなります。

だから、先取りで残す習慣は、短く、毎回同じで、少しだけがちょうどいいです。 親ががんばりすぎないほうが、子どもも受け取りやすいです。

わが家でも、妻はお金の教育に強く前に出るタイプではありませんが、基本的には賛成してくれています。 そのぶん、私が主に考えながら進めている形です。 ただ、こういう話は親が一人で気負いすぎると続かないので、家庭の空気として無理がないことを優先したいと感じています。

うまくいかなかった日も、短く振り返れば十分

もし先に残せなかった日があっても、それで終わりではありません。 大事なのは、次につながる一言を残すことです。

たとえば、

  • 「欲しくなって全部使いそうだった」
  • 「先に残すのを忘れた」
  • 「急いで決めた」

こう言葉にできれば十分です。 長い反省文は必要ありません。 次に止まるための言葉が1つ残れば、それで前進です。

長女のように、使った日付・用途・金額をメモしている子なら、「先に残せたかどうか」を見るだけでも、かなり材料になります。 反対に、できなかった日もメモに残せば、どこで流れたのかが見えやすいです。

まずは1つだけ、先取りで残す練習をする

最初から全部を整える必要はありません。 まずは1回分でいいので、「先に残す分」を決めるところから始めれば十分です。

たとえば、

  • 受け取ったら100円だけ先に残す
  • 使う前に、親子で残す分を確認する
  • 使う分と残す分を別の場所に入れる
  • 使い切りそうになったら、いったん止まる

このくらいなら、家庭でも試しやすいはずです。

我慢を増やすより、先に残しやすい流れを作る。 このほうが、子どもにはずっと現実的だと感じています。

お金は、もらったらすぐ使うものではなく、使う前に分けるもの。 その感覚が少しずつ育つと、ムダ遣いはかなり減らしやすくなります。 わが家も、まだ試しながらですが、先取りで残す習慣は、すぐ使ってしまう子へのかなり有効な入口だと思っています。

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