買ったあとにもお金がかかる。子どもに「見えない出費」をどう伝える?

買ったあとにもお金がかかる。子どもに「見えない出費」をどう伝える? お金の教育

「買ったら終わりじゃない」を、どう伝えるか

子どもが何かを欲しがるとき、親はつい本体の値段だけを見がちです。 でも実際には、買ったあとにもお金がかかるものがあります。

たとえば、おもちゃの電池代。 ゲーム機の周辺機器。 習い事のシューズや道具、消耗品。

こういう出費は、買う前には見えにくいです。 しかも、子どもには「本体を買えば終わり」と見えやすい。

わが家でも、ここは毎回少し立ち止まります。 長女はもう小学生で、お小遣いも月1000円でやりくりしているので、「欲しい」と思ったものをその場で買う前に、あとからかかるお金まで一緒に考えるようにしています。 ただ、あれこれ難しく説明するというより、「そのあとにもお金が出ることがある」と生活の中で少しずつ伝えるほうが、子どもには届きやすいと感じています。

見えない出費は、買ったあとにじわじわ来る

見えない出費は、親でも見落としやすいです。

おもちゃの電池代

本体は一度買えば終わりでも、動かすたびに電池が減るおもちゃがあります。 最初は楽しく遊べても、しばらくすると「電池がない」「また買わないといけない」となる。

子どもからすると、おもちゃは「買えば遊べるもの」に見えます。 でも親は、電池が切れたあとも含めて考えないといけません。

わが家でも、たとえば家にあるおもちゃの乾電池が切れたときに、「本体は安かったけど、電池もいるんだね」と話すことがあります。 こういう小さな経験のほうが、子どもには残りやすい気がします。

ゲーム機の周辺機器

ゲーム機も、本体だけで終わらないことがあります。 ケース、充電まわり、保護フィルム、追加コントローラーなど、あとから欲しくなるものが出てきやすい。

もちろん全部が必要なわけではありません。 でも、「本体だけで完結しないこともある」と知っているだけで、買う前の見方は変わります。

長女のように、まだゲーム機そのものを持っていなくても、家族や友だちの話を通して「本体以外にもいるものがあるらしい」と知ることはあります。 そういうときに、親としては「本体代だけ見ればいいわけじゃないんだよ」と、軽く添えるくらいで十分かなと思っています。

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習い事の道具代

月謝だけ見ていると、実際より少なく感じることがあります。 でも、道具や消耗品、サイズが変わるたびの買い替えがあると、じわじわ積み上がります。

たとえば、運動系ならシューズや着替え。 音楽系ならテキストや楽譜入れ。 そのほかにも、最初は気づかなかった細かな出費が出てくることがあります。

こういうお金は、買った瞬間よりも「あとから続く」のが難しいところです。 親のほうも、月謝だけで安心してしまうと見落としやすいので、習い始める前に「続けるには何がいるか」を少し想像しておくと安心です。

子どもには、長い説明より短い問いかけ

子どもに「見えない出費があってね」と説明しても、少し遠い話です。 わが家なら、まずは短く聞きます。

ポイント
– これ、買ったら終わりかな?
– あとで何か必要になりそうかな?
– 何回も使うなら、ほかにもお金がいるかな?

たとえば長女が何か欲しがったとき、こんな会話になります。

「これ、買えば終わり?」
「うーん、電池いるかも」
「じゃあ、本体代だけじゃなくて、あとから必要なお金もあるね」

「このケース、本体と一緒に買ったほうがいいのかな?」
「すぐ必要かはわからないけど、あとで欲しくなることはありそうだね」
「そうだね。買ったあとに増えるお金があるなら、そこも見ておこうか」

大げさな教え方ではありません。 でも、「買う前にもう一回お金が出るかもしれない」と立ち止まるきっかけにはなります。

わが家で気をつけている3つの見方

見えない出費を考えるとき、細かい家計管理の話にしすぎると、子どもには伝わりにくいです。 わが家では、次の3つをざっくり見ることが多いです。

見方ポイント
動かすのに必要なものがあるか電池、充電環境、替え・消耗品本体だけで遊べるかを見る
減るお金か、長く使えるものか電池、消耗品、ケース、収納用品使うたびに減るかどうかを考える
1回だけで終わるか、あとから何回も出るかテキスト代、サイズが変わる靴、交換が必要な道具続けてかかるお金かを確認する

1. 動かすのに必要なものがあるか

おもちゃなら電池。 ゲーム機なら充電環境。 道具なら替えや消耗品。

「本体を買えば遊べるか」ではなく、「遊び続けるために何がいるか」を見る感じです。

2. 減るお金か、長く使えるものか

電池や消耗品は、使えば減ります。 一方で、ケースや収納用品のように長く使えるものもある。

子どもに細かく分類させる必要はありませんが、親が「これは減るお金だね」「これは最初だけかかるね」と言葉にして見せると、少しずつ感覚が育ちます。

長女は、お小遣いの使い方をメモしているので、あとから振り返るときに「これは1回だけだった」「これは何度か必要になった」と見えやすいです。 まだ完璧ではありませんが、使った日付と用途と金額を一緒に見返すだけでも、だいぶ違うなと感じます。

3. 1回だけで終わるか、あとから何回も出るか

最初は「まあ1回なら」と思っていても、実際には毎月、毎年のように出ていくことがあります。 習い事のテキスト代、サイズが変わる靴、交換が必要な道具などです。

ここは親でも見落としやすいので、 「あとで続くお金かもしれないね」 と一度置いてみるだけでも違います。

「欲しい」で終わらせず、家にあるもので考える

見えない出費を考えるとき、わが家では家にあるもので代わりにならないかも見ます。

たとえば、おもちゃなら家に電池があるか。 似た遊びができるものがあるか。 充電式で代用できるか。

もちろん、全部を我慢させたいわけではありません。 でも、いったん「今あるもので足りるか」を見ると、あとで増える出費に気づきやすくなります。

長女には、こんなふうに聞くことがあります。

「これ、家にあるものでできないかな」
「たぶんできない」
「じゃあ、買うなら買ったあとに何がいるかも見ておこうか」

この一言で、買い物が少し現実的になります。 「欲しいものをダメと言う」のではなく、「買ったあとの生活まで考える」方向に持っていく感じです。

子どもにも分かる“あとでかかるお金”の例

見えない出費は、子どもにも身近な例にすると伝わりやすいです。

  • おもちゃは本体だけじゃなく電池がいることがある
  • ゲーム機は本体のほかに、使いやすくする道具が必要になることがある
  • 習い事は月謝だけでなく、道具や服もいることがある
  • 安く買えても、あとで買い足しが続くことがある

ここで大事なのは、「高いからダメ」と言うことではありません。 そうではなくて、 買う前に“あとから出るお金”を1回でも見つける ことだと思っています。

年齢が小さい子には、もっと短くていい

次女のような年齢だと、長い説明はまだ難しいです。 幼稚園ではお金を使う場面もありませんし、まだ「買う」「払う」という感覚そのものがぼんやりしています。 だから、もっと短くて十分です。

  • これ、買って終わりじゃないこともあるよ
  • あとでお金がいるものもあるんだよ
  • ほしいもののほかに、いるものがあることもあるよ

まだ全部は分からなくても、こういう言葉を何度か聞くだけで、少しずつ残っていくはずです。 遠足のおやつや、お祭りの屋台で何かを買うときなど、わかりやすい場面で少しずつ触れるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。

うまくいかない買い物があると、伝えやすくなる

正直、こういう話は一回で身につくものではありません。 親のほうも、分かっているつもりで見落とすことがあります。

たとえば、安いと思って買ったものでも、あとで電池や道具代がかかって「結局どうだったかな」となることがあります。 そういう経験のほうが、子どもには印象に残りやすいです。

そのときは、 「ほらね」と言いたくなるのをぐっとこらえて、 「こういうこともあるんだね」 と一緒に見られると、次につながりやすい気がします。

わが家でも、お小遣いの使い方を振り返るときに、買ったあとに追加でお金がかかったかどうかを一緒に話すことがあります。 長女はまだ無駄遣いが多いほうなので、すぐに上手くなるわけではありませんが、使った日付と用途と金額をメモして見返すだけでも、「買う前にもう少し考えればよかったね」と振り返りやすくなります。 一度でも生活の中で見えると、子どもの中に残りやすいからです。

注意点
見えない出費は、親でもつい見落とします。 だからこそ、「最初の値段だけで決めない」ことを、家族で少しずつ共有しておくのが大切です。

今日からなら、この一言で十分

見えない出費を全部説明しようとすると、親のほうが疲れます。 だから最初は、ひとことだけで十分です。

「これ、買ったあとにもお金かかるかな?」

この一言を、欲しい物を見たときに親子で挟めると、買い物の見方が少し変わります。 子どもも、「買う=終わり」ではないと少しずつ知っていけます。

おもちゃの電池代。 ゲーム機の周辺機器。 習い事の道具代。

こうした「あとでかかるお金」を、親子で少しずつ見つけていく。 それだけでも、家庭のお金教育としては十分な一歩かなと思います。