お金の稼ぎ方にはさまざまな方法があります。しかし、多くの人がその全貌を知るのは、社会人になってからではないでしょうか。
特に、労働を通じた収入だけが“稼ぐ”ことの全てだと考える傾向が強いのは、幼少期からその価値観が無意識に刷り込まれているからかもしれません。
子どもに対してお金を稼ぐ仕組みと、収入の種類をわかりやすく伝えられないものかと考えています。
いわゆる労働収入だけでなく、投資や副収入といった多様な収入源を持つことの大切さもうまいこと伝えられないかなと思案しています。
お金を稼ぐ仕組みとは何か
小学生にもなると、モノを買うための対価としてお金が必要、ということは理解していると思います。
このお金がどこから生まれるのか、まずは「お父さんはお金はどのようにしてGETしているのか」という基本的な流れを説明しようと思います。
お金を稼ぐ基本的な考え方は「価値を提供することで得られる対価」です。
例えば、労働を通じて商品やサービスを提供する、あるいは誰かの課題を解決することで対価としてお金を得るという仕組みです。
子どもに伝える場合には、「価値を感じる」=「喜んでもらう」、喜んだ人がお金を払う。といった説明だと伝わりやすいかもしれません。
あるいは、価値が同程度のものの交換、または喜びの物差しとしての通貨、いった考えが良いかもです。
- お手伝いの報酬: 部屋を片付けたり、食器を洗ったりすることで、親からお小遣いをもらう。
- 親→掃除しなくて良い→喜ぶ→お金を払う
- 子→掃除する→喜ばせる→お金をもらう
- 商品と対価: スーパーでお菓子を買うときに、商品とお金を交換する。(同価値の交換)
これらの例を通じて、「お金は誰かが価値を感じたものに対して支払われる」という基本中の基本をイメージしてもらいたいです。
また、子どもに伝えるときには、会社の利益構造など意味はなく、とにかく登場人物を少なくしてシンプルに伝えるようにします。
今回のように、自分自身と相手の2人だけで行われるお金と商品・役務の交換というのが分かりやすいと思います。
労働収入の特徴とその役割
上述した内容がまさに労働収入にあたるわけですが、多くの人にとって本業というのは労働収入になると思います。
まずはこの労働収入の重要性と限界についてもなるべく理解できるなら教えたいポイントです。
労働収入のメリット
- 安定性が高い: 定期的に収入が得られるため、生活の基盤として超重要。特に会社員の場合。
- 対価が分かりやすい: 働いた分だけ対価が得られる。スタートラインは結構みんな同じ。
労働収入の限界
一方で、労働収入には制約もあります。
- 時間の制約: 働く時間が収入に直結するため、ほとんど多くの職業では1日に稼げる金額に限界がある。
- 体力の制約: 高齢になると労働能力が低下することも。
重要な収入源ではあるが、1本ではリスクが高く、更に会社員の場合はレバレッジが効きにくいというのが労働収入の限界だと考えています。
もちろん職種や契約形態によって様々でしょうが、まずは子どもに労働収入の感覚を掴んでもらうのが良いかなと思います。
投資収入の基本的な考え方
労働収入と対照的に、「お金に働いてもらう」ことで収入を得る投資収入ですが、恐らく小学校低学年では理解が難しいと思います。説明する方も難しい。
投資の仕組みを簡単に説明する
- 株式投資: 企業の成長に期待して株を買い、利益を得る。
- 不動産投資: 家や土地を貸して賃料を得る。
- 配当収入: 株式を保有することで企業の利益の一部を分配される。
これを子どもに伝える際には、具体的な例を使うと分かりやすくなります。
例: 「例えば、ポケモンカードを買って人気のカードを持っているとするよ。そのカードを欲しがるお友達がいたら、そのカードを少し高い値段で売ることができるよね。その差額が利益になって、お金を増やすことができる仕組みなんだ。」
リスクリターンについて
投資の話をするにはリスクの話もしなければなりませんが、ポケモンカードを例に出すのであれば、貸したけど返ってこない、破損・紛失の可能性、あたりでしょうか。
- リスク: 価値が下がる可能性がある。
- リターン: 資産を増やす可能性がある。リスクに応じて
このバランスを理解することが、将来賢く投資する力につながるとは思いますが、このあたりは高校生以降なのかなぁと思っています。
パッシブインカム(不労所得)という選択肢
不労所得は私自身に経験がないこともあり、子どもに対して概念は教えられても実践の話はできないかなと思っています。
不労所得の話をすること自体が正しいのかは分かりません。労働収入が美化されがちで、不労所得は道楽で悪、という風潮が根強いように思います。
しかし、不労所得に至るまでの努力や仕組みの構築といった部分は多くのことに繋がる経験になるはずです。
私自身は親から不労所得の話を聞いたことがなかったので、世界を広げる意味では我が子には知っておいてもらいたいですし、不労所得がサイド収入として存在するような生き方は人生の幅を広げると思っています。
不労所得の具体例
私自身に不労所得経験がないため、抽象的です。
- 著作権収入: 作曲や執筆など、一度作ったものが継続的に収益を生む。
- 広告収入: ブログやYouTubeなどで広告を掲載して収入を得る。
- 自動化されたビジネス: オンラインショップの運営やサブスクリプションサービス。
「ポケモンカードをお金を払って1週間借りたい人に貸す」
これは不労所得と言えるかもしれません。実際には賃貸管理や貸し出し・返却・メンテ、など寝ててもお金が入ってくるような状態ではなく、作業が必要なので厳密には不労所得ではないかもしれませんが、分かりやすく伝える例としては良いのかなと思います。
子どもに伝えたいポイント
つまるところ、お金の稼ぎ方・稼ぐ方法をいくつか持つことの重要性を説くのが良いと思います。ですが、体験するまではなかなか身にならないとは思います。
- お金を稼ぐ仕組み どうやってお金を払う・お金をもらうが生まれるのか。
- 収入の種類 自分の時間を使って働く、また、それ以外のお金の稼ぎ方。
- 年齢に合わせた深堀り より詳細な内容は子どもの年齢に合わせて親が調整していくこと。
YouTuberがどのようにお金を稼いでいるかを例にしながら説明する方法も模索しましたが、そもそもサラリーマンの収入形態も理解できない状態ではなかなか難しいだろうと思い断念してます。
しかし、いずれは事業収入についても会話していきたいなと思っています。YouTuberの収入形態、プラットフォーム事業、など。