先に結論ですが、私自身がお金の教育をされていなかったことで困ったことがたくさんあり、子どもに同じようになって欲しくない、という理由です。
はじめに
このブログを始めるきっかけでもありますが、子どもにとってお金の教育は必要でしょうか。
考えは人それぞれですが、私は自身の体験からお金の教育は非常に重要だと考えています。
よく、「子どもにはお金を残すより、お金の稼ぎ方を教えろ」と言われますが、稼ぎ方もそうだし、増やし方も守り方も全然習ってこなかったので、もっともっとお金に対してみんなが知識豊富になってくれたら良いと思っています。
でもそれは一朝一夕で訪れるような世界ではないし、「お金の教育」というのは国としての方針や、家庭への浸透など、文化として発展していくようなものであると思います。
そのためにも、デジタルデータに自身の考えや実践した内容を残し、自身の子に役立つコンテンツになればと思い、ブログを書き始めることにしました。
この記事では、私自身の体験から我が子にお金の教育を早くからしておくべきと考えた背景などを書いて行こうと思います。
自身が親から受けたお金の教育
まず私自身が両親から受けたお金の教育はどういったものだったかと振り返ってみたものの、教育らしい教育は受けていないと記憶しています。
親は言ったつもりかもしれませんが、少なくとも私の記憶にはほぼ残っていません。
唯一覚えているのは
「借金はするな」
「連帯保証人にはなるな」
この2つだけです。
私の親世代(1950s生まれ)からすると、確かに↑の2つは良く聞いたようなフレーズかもしれません。
・お金を借りることは悪いこと。
・連帯保証人になるとオワリ
こういうイメージは当然のようにあったことと思います。
上記2つについて掘り下げることはしませんが、きっとお金の教育を受けていれば正面から受け止めるような言葉ではないと思います。
例えば「消費のための借金」「資産購入のための借金」など、利用目的あるいはリスクリワードを考えれば借金をするべき時もあるし、連帯保証人になるべき時もあるかもしれません。
私の生まれ育った家庭は一般中流で、父は典型的なサラリーマンで母はパート社員のような働き方でした。ステレオタイプな田舎の一般家庭において、私の両親は「投資」というものに接する機会がなかったのだと思います。
エンディングノートはまだ書いてもらっていませんが、私の知る限り投資はしていないはず。そして貯金もほぼないはずです。
そんな家庭で育った私はそこまでお金に苦労することもなく、かといってお金について考えることもなく高校卒業まで実家でぬくぬくと過ごしていました。
大人になってからお金に困る
学生時代になると、アルバイトでの収入や、お金を自由に使える機会が増えることでお金と接することが増えたように思います。
また、高校までは同郷の人間が大多数のため、お金を含めた多くの事柄に対しての価値観に大きな開きを感じることもありませんでした。
しかし、大学生にもなると社会とのつながりがどんどん増えていきます。
また、実家が太い系の人も多少は存在していたので、そういった人間とのお金に対する価値観の違い、お金の使い方の違いは結構インパクトのある出来事でした。
当時はお金を使えば親から補填されるような裕福な家庭の知り合いを見て、ただただ羨ましいなぁと思っていただけです。
どうして彼・彼女らの親はそんなにお金を持っているのか、なぜ増やせたのか、といった思考にはなりませんでした。
そうこうして社会人になった1年目、給料の安さに呆然としたことを覚えています。
学生のころは適度にパチンコを打ったり麻雀を勤しんだりと、金欠になることもしばしばでした。
友人から数万円単位でお金を借りたり、あるいは貸したりといったことも日常的にありました。
親から借金をするな、と言われていましたが、平気で借金をして、またそれに対しての罪悪感もまったく感じないほど日常茶飯事になっていました。
もちろん貯金などするはずもなく、学生時代はそれはそれで楽しく過ごさせてもらったと思っています。
そして社会人になれば給料で余裕で暮らせる、と漠然と考えていたのですが、当時私の初任給は手取りで16万強でした。
当時の生活費のうち、固定費は↓のような感じです。
・家賃:5.6万円(駐車場込み)
・奨学金返済:1.7万円
・水道光熱費/通信費:2万円
・ガソリン代:0.5万円
・生命保険:1.7万円
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合計:11.5万円
使えるお金は4.5万円ほどでした。
更に翌年からは住民税が発生すると。
更に車検もあると。
それを踏まえて食費に充てたり、車検や買い替えを考えて貯金を捻出しないといけませんでした。
「無理だな。」というのが正直な感想です。
早速転職を考えても良いような状況ですが、転職したところで状況はそれほど変わらなさそうなことも理解していました。
社会人というものに絶望した記憶があります。
そして、自分の親が金持ちでないことを嘆いたことも覚えています。
お金に困るっていうのはこういうことか、と身を持って体感したわけです。
そこから社会人歴10年が経過するまで、ひたすらお金には困っていました。
給料がそこまで低いわけでもないのですが、常に自転車操業で、お金を貯める習慣や節約の知恵も持ち合わせていませんでした。
転機と投資スタート
そんな私が投資を始めたのは2020年2月のことでした。
当時、転職をきっかけに月々のキャッシュフローに若干の余裕が出来たため、何に使おうかと考えていたところ、会社の方に「ウェルスナビ」の話をたまたま聞く機会がありました。
家に返ってからYouTubeでその手のコンテンツを検索し、適当に数本見たところで衝撃を受けました。
これまでにも FX といった投機的なことは経験がありましたが、いわゆる「投資」というものをやったことがなかったので、YouTubeでとにかく漁るように動画を見まくったのを覚えています。
すぐさま楽天証券で口座をひらき、積立NISAの設定をしました。
最初の設定はたしかインデックス8資産バランスファンドやら、新興国株式インデックスやら、楽天VTIやら、先進国インデックスやら、とりあえず6商品くらいを設定していた気がします。
これは初心者あるあるだと思います。
同時にiDecoも申し込みを行い、こちらも同年3月には拠出をスタートしました。
そして直後に新型コロナの時期に突入します。
毎日のように5%以上下落のアラートメールが届く日々。
最初はこのくらい毎日動くものなのかなと思っていましたが、今思えば異常事態でした。
今、同じ状況なら投げ売りしてもおかしくないくらい当時の市場は混乱していたと思います。
特定口座で果敢に日本株4倍ブルみたいなレバレッジの投資信託に手持ちの資金を入れていました。いい思い出です。
ある意味投資を始めたタイミングは良かったのかもしれません。
2020年の年末頃には既に株価は大きく上昇し、2021年もその流れは続きました。
私が投資を始めて1年くらい経ったときに思ったことは「焦り」と「後悔」でした。
投資を始めたのが33歳のときでしたので、なぜもっと早くスタートしていなかったのかという思いでいっぱいでした。
※これは2020年、2021年が上げ相場だったことによる欲でもあります。
如何せん2020年には、積立NISA・iDeco以外にも手持ち余剰資金で米国個別株などを買っていたものですから、成績がすこぶる良く。
10年前、あるいは5年前から始めてたらもう余裕でお金持ちだったわ、くらいに考えていました。
間違った自信は2022年の相場できれいになくなりましたが。
自分の子供には早くから投資をさせてみたい
そういった経験から、我が子には早くから投資を経験させてみたいと思うようになりました。
そしてそれは投資だけに限らず、お金の知識全般が対象だとも思います。
いつだったか、私の母と会話したときに「なぜ投資の重要性を教えてくれなかったのか」と冗談めいて話したことがありましたが、母は「投資なんてやってるの?絶対損するんだからやめなさいよ」といった反応でした。
今更母に何かを言うつもりもないですが、やはり家庭教育における親の知識や価値観というのは非常に大きなウェイトを占めているのだなと改めて感じました。
子どもの投資を考えたときに、最初に行ったのはジュニアNISAの開設でした。
子ども2人分で、2023年に口座を開設し、2年分の満額は購入できました。
これが子どもたちに投資の話をするときのいいネタになりそうと考えています。
また、特定口座の方では月々に少額で積立も行っています。いずれもインデックスファンドです。
まだ子どもには投資の話をしたことがありません。2017年と2020年生まれなので、タイミングは先かなと考えています。
教育というとおこがましいですが、子どもたちに正しくお金の知識を身に着けて欲しいと考えています。
私や妻が試行錯誤しながら行っていくことになるので、考えたことをブログに書きためて行こうと思います。いつか自分のために使えるように。