お年玉は「いくら渡すか」より、どう受け取るかで迷う
お年玉の時期になると、わが家でも毎年少し迷います。 「子どもに全額渡していいのかな」 「まだ使い方が荒いから、親が少し預かったほうがいいのかな」 そんなふうに、金額そのものより“扱い方”のほうで気になります。
長女はすでに月1000円のお小遣いを渡していて、使った日付・用途・金額をメモし、あとで振り返っています。 それでも、お年玉はお小遣いとは少し違います。 祖父母や親戚からの「気持ち」がのっているぶん、親だけの判断で決めると、子どもが納得しにくい場面が出てくるからです。
わが家では、お年玉を考えるとき、まず 金額の管理よりも、 祖父母との関係と子どもの納得感 を大事にしたいと思っています。
全額渡すかどうかは、家庭の事情で変わっていい
お年玉の扱いに、ひとつの正解はないと思います。 全部子どもに渡す家庭もあれば、親がいったん預かる家庭もある。 一定額だけ本人に渡して、残りは将来のために保管する家もあるでしょう。
大事なのは「どれが正しいか」より、その家庭の考え方が子どもに伝わるかだと思います。
たとえば親が何も説明せずに「これは預かるね」と言うと、子どもは 「もらったのに、なんで?」 と感じやすいです。
一方で、 「これはあなたに届いたお金だよ。どう使うかを一緒に考えよう」 と伝えられれば、子どもは“自分のお金”として受け止めやすくなります。
お年玉は、単なるお金ではなく、 人からもらったものをどう受け取るかを学ぶ機会 でもあるのだと思います。
祖父母からのお年玉は、気持ちごと受け取る
わが家で特に気にしたいのは、祖父母との関係です。 子どもはお年玉を、お金としてだけでなく、 「もらった」 「覚えていてくれた」 「大事に思ってもらえた」 という体験として受け取っています。
だから親が金額だけ見て、 「多いからダメ」 「少ないから大丈夫」 と判断しすぎると、少しズレることがあります。
たとえば年始に、長女が「おじいちゃんにもらった!」とうれしそうに話すことがあります。 そのとき親としては、 「じゃあ全部好きに使っていいよ」 と言いたくなる一方で、 「せっかくもらったなら、大事に使う感覚も持ってほしい」 とも思います。
このとき大切なのは、親が“管理する側”に寄りすぎないことだと感じます。 お年玉は親のものではなく、子どもが人とのつながりを感じるきっかけでもあるからです。
祖父母からのお金には、たぶん金額以上の意味があります。 その意味まで含めて受け取れると、お年玉はただの臨時収入ではなくなります。
全額渡すなら、「どう使うか」を一緒に話す
わが家なら、お年玉を全額渡す場合でも、渡して終わりにはしません。 長女はムダ遣いが多いタイプなので、全部をそのまま渡すと、たしかにすぐ使い切るかもしれません。 でも、そこで親が先回りして取り上げるだけだと、考える機会も減ってしまいます。
だからこそ、全額渡すなら 使い方の話もセットにする のが合っていそうです。
たとえば、こんな会話です。
> 親「お年玉はあなたに届いたお金だよ。どう使いたい?」 > 子「すぐ使いたい」 > 親「それもいいね。じゃあ、少し考える時間を入れてからでもいい?」 > 子「うーん、半分は今使って、半分はあとで?」 > 親「いいね。まずは自分で決めてみようか」
ここで大事なのは、親が「正しい使い方」を押しつけないことだと思います。 お年玉は、まとまった金額だからこそ、うまく使えない経験も学びになります。 もちろん、親としては見守る側として少しヒヤヒヤします。 それでも、失敗を全部防ぐより、あとから振り返れる形にしておくほうが、長女には合っていそうです。
「渡す・渡さない」より、納得できる渡し方を考える
お年玉を全額渡すか迷うときは、金額そのものより、子どもが納得できるかを見たほうがよさそうです。 わが家なら、次のような点を気にします。
| 見るポイント | わが家で大事にしたいこと |
|---|---|
| 受け取り方 | これは「あなたに届いたお金」と伝える |
| タイミング | その場で全部決めさせない |
| 気持ち | もらった人への気持ちも一緒に話す |
| 振り返り | 使ったあとに一度ふり返る |
1. これは「あなたに届いたお金」と伝える
親が勝手に親の管理に入れてしまうと、子どもは自分のもの感を持ちにくくなります。 まずは「これはあなたのお年玉だよ」と、権利のあるお金として伝えたいです。
2. その場で全部決めさせない
年始はうれしさで気持ちが高まりやすいです。 だから、もらった直後にすぐ買い物へ連れて行くより、少し落ち着いてから考えるほうが、長女には合っていそうです。 「今すぐ使う分」と「あとで考える分」を分けてみるだけでも、かなり違います。
3. もらった人への気持ちも一緒に話す
「ありがとうと言おうね」だけで終わらず、 「だれからもらったか覚えている?」 「どういう気持ちで渡してくれたと思う?」 と会話できると、お金が人との関係の中にあることが伝わります。
4. 使ったあとに一度ふり返る
わが家ではお小遣いで、使った日付・用途・金額をメモして振り返っています。 お年玉でも、細かく管理しすぎる必要はありませんが、 「何に使った?」 「それは今も欲しいものだった?」 と話せるだけで十分です。
長女の場合は、全額渡しても「雑に終わらせない工夫」が必要
長女は、正直にいうとお金の使い方がやや雑なところがあります。 だからお年玉を全額渡すなら、ただ「好きにしていいよ」で終わらせるより、少しだけ“立ち止まる時間”を入れたいです。
たとえば、こんなふうです。
- もらったらすぐに使わず、いったん家に置いておく
- 何に使いたいかを紙に書いてみる
- その場の勢いで買いたいものと、本当に欲しいものを分けてみる
- 何に使ったかを後から話す
このくらいなら、管理しすぎず、でも無駄に流れすぎないと思います。
もちろん、全部をきれいにできるわけではありません。 わが家も、たぶん「もう少し残せたかもね」と思う場面はあるはずです。 でも、それでもいいのだと思います。 お年玉は完璧に管理するためのお金ではなく、子どもが自分で考える入口だからです。
わが家は「全額かどうか」より、親子で話せたかを大事にしたい
結局のところ、わが家では「お年玉を全額渡すかどうか」だけで決め切れません。 祖父母との関係、その年のもらう量、子どもの性格、納得感。 いろいろ重なるからです。
だから、わが家なら次の順番で考えます。
- まず、子どもに届いたお金として扱う
- 次に、祖父母からの気持ちとして受け取る
- そのうえで、どう使うかを親子で話す
- 最後に、使ったあとに少し振り返る
これなら、全額渡すかどうかにこだわりすぎずに済みます。 しかも、子どもにとっては「自分で受け取って、自分で考えた」という感覚が残りやすいです。
自分自身、親からお金の教育をほとんど受けずに育ったので、子どもにはなるべく丁寧に伝えたい気持ちがあります。 お年玉は、その入り口としてちょうどいいテーマだと感じています。
今年は、ひとこと会話を増やすだけでもいい
最後に、今年すぐできることを一つだけ挙げるなら、 お年玉を渡す前後に、子どもとひとこと話すことです。
たとえば、
> 「だれからもらったか覚えてる?」 > 「すぐ使いたい?」 > 「少し置いてから考える?」 > 「ありがとう、って気持ちも一緒に受け取ろうね」
このくらいの会話だけでも、子どもにとっては十分な学びになります。 全額渡すかどうかの前に、どう受け取るかを一緒に考える。 わが家は、そんなふうにお年玉と向き合っていきたいです。

