私が初めて投資信託を購入したのは33歳(2020年)のときです。
投資を知れば知るほど、もっと早く始めていれば… と後悔するのは皆さん同じだと思います。
一般的に投資を始めるのは早いほうが良いと言われていますが、それは時間を味方につけて複利効果を最大限享受するためです。
では、教育の面から見たとき、子どもに投資を始めさせるのは何歳くらいが適切でしょうか。
個人的には12歳くらいで始めるのが良いと思っています。
投資の開始年齢
あまりお金の話や投資の話をすることが多くない日本人ですが、何歳くらいから投資を始めるケースが多いのか気になったのでGoogleに聞いてみました。
平均的な投資の開始年齢
日本では、投資を始める年齢は一般的に30代後半から40代が多いとされていましたが、2023年のデータによると、30代前半〜30代後半と少し早まっているようです。
30代以降で投資を始める理由としては、結婚や子育て、住宅購入などのライフイベントをきっかけにお金の運用を考え始める人が多いからだそうです。
また、日本では学校教育で経済や投資について学ぶ機会が少ないため、社会人になってから投資に興味を持つケースが多いのが現状です。
一方で、20代で投資を行っている人の割合も近年は増えているようです。
20代で投資をしている人の割合は29.3%。すでに3割近くの人が投資をしていると回答しています。男性は36.8%、女性は21.8%
出典:20代で投資をしている人はどのくらいいる?Z世代におすすめの投資方法は
世界の平均年齢との比較
一方、アメリカやヨーロッパでは20代から投資を始める人が多い傾向にあるようです。
これは、経済教育が家庭や学校で充実していることや、投資文化が根付いていることが背景にあると考えられます。
また、退職後の生活資金を自己責任で準備する文化があるため、若いうちから資産運用に取り組む意識が高いのも特徴です。
小学校高学年〜中学生から始めることの意義
ウォーレン・バフェットの例
投資の神様と称されるウォーレン・バフェット氏の有名な話ですが、彼の初めての株式投資は11歳だったそうです。
彼は「シティサービス」という企業の株を1株38ドルで購入し、その後一時は下落するものの、株価の上昇を待ってから売却し、1株あたり数ドルの利益を得たそうです。バフェット氏はその経験から「忍耐」と「長期的な視点」を学んだと言っています。
バフェット氏のようになってほしいとは思いませんが、彼のエピソードは、子どもが早い段階で投資を経験することで人生においての重要な下記の教訓を得られることを示しています。
低年齢の子どもが投資を学ぶメリット
- お金の価値やリスクを理解する
- 自分で意思決定をする力を養う
- 長期的な視点を持つ習慣をつける
投資は目的よりも日常の一部に
投資をする際に「なんのために?」という目的を持て、と良く言われます。
確かにそれは非常に重要なことだと思いますが、「子どもの教育のため」の投資として考えたとき、私は「日常生活の一部」として捉えて欲しいと考えます。
例えば、食べる、遊ぶ、寝る、そして投資する、という感覚で生活の中に溶け込ませたいのです。
それが投資文化の浸透に繋がると思いますし、投資が日常生活の一部になることで投資を通じて経済や社会の動きを日常的に感じられるようになり、それ自体が学びの機会となります。
娘(7歳)が12歳で投資を始めるためのロードマップ
現在7歳の娘が12歳になるころに投資を開始するとして、それまでの5年間で下地を整えておく必要があります。
ステップ1:7–9歳—お金の基本を教える
- お小遣い帳をつける習慣を作り、お金の流れを理解させる
- 「欲しいもの」と「必要なもの」の違いを考える
ステップ2:10–11歳—投資の仕組みを学ぶ
- 株式や投資信託の基本をわかりやすく説明する
- 家族で経済ニュースや株価について話し合う
ステップ3:12歳—少額投資を始める
- 未成年総合口座、またはデモ口座を活用して実際に運用を体験させる
- 毎月・毎年の成果を親子で振り返り、改善点を話し合う
嫌がったらどうしよう
親は勝手に娘との投資談義を楽しみにしてますが、当の本人が興味を示さず、証券会社のホームページ開くくらいならSwitchやる、と言われたらどうしようかと、楽しみと同じくらい不安です。
もちろん、投資をする/しないは個人の自由ですから、嫌だと言われたら無理に勧めることはしませんが、投資に対してハードルを作らず、親がやってるからやってみようくらいにすんなりスタートできるよう、家庭内での投資文化浸透に努めるのが今のところのできることかなと思っています。
実際のところ、私は投資の話をするのが好きですし、今まで興味のなかった妻が最近は優待株のことを自分で調べている様子を見て嬉しく思っています。
投資を始める年齢に正解はありませんが、早ければ早いほど学びの機会が増え、長期的な恩恵を受けやすくなります。
特に子どもの場合、投資を特別なものと捉えず、日常生活の延長として楽しんで取り組んでもらえたら最高です。